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お師匠様が話されていたことに、「お布施」の話があります。 この頃ではお布施の金額が、「高い」「安い」ととらえられているようですが、 「布施は本来善行をつむ行為」と、お師匠様は教えてくださいました。 善い行いをたくさんすることは、たくさんの徳を積み、 その善根功徳がまた還ってくる。(陰徳積善) また、古代経典には、「蓄えが少しあれば少量を、中程度であれば中量を、 多くあれば多量を与えなさい。与えないということがあってもならない。 …中略…貧しくても布施を施す人もいる。富んでいても与えただらない人々もいる。 貧しい中から与えた布施は、その倍にあたる。」(引用原文のまま) “貧者の一燈”のお話はこのようなことですよ、とお師匠様は教えてくださいました。 お釈迦様の述べられた言葉にも、 「乏しい中から分かち合える人々は、死ぬものにあっても滅びることはない。」と、 分かち合うこと(布施)の大切さを述べています。 布施を多く行い、多くの善根を積む。布施は善い行い、分かち合う心。 金額が高いか安いか、多くしたから少なくしたから、ということで 極楽地獄行きが決定するものではないのですよ、と、 お師匠様は修行中の私に話してくださいました。 天台の祖、伝教大師様の「願文」にも 「生時不作善。死日成獄薪。」 他に施す者は天に生まれ変わり、逆に施しを受けてばかりいる者は地獄に入る。 と、あります。 お布施を受け取る立場の人、お布施を差し出す方、 双方の心の中に「ありがとう。」「お蔭様。」 そんな気持ちが通じ合ったときにお布施の真価が生じるのでしょう。尼僧.com |
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